先生「この太鼓の名前を知ってる?」
児童「知ってる!!」「大太鼓!!」
先生「そう、大太鼓ですね。大太鼓の『大』って、何が大きいの?」
児童「大きい音が出るから『大』」
先生「大太鼓は大きい音が出るね。でも、小太鼓も大きい音が出たね。」
児童「ああ、そうだった。」
「小太鼓よりサイズが大きいから『大』」
先生「そうだね。大きさが大きいんだね。本当に大きいね。」
大太鼓と小太鼓の、大きさ比べ。
皮が張ってある、枠があるなど同じところを確認する。
響線の有無など違いも確認する。
先生「大太鼓の音を聞いてね。」
大太鼓「どおおおお~~~ん」
児童「おお!響いてる!!」
大太鼓「どん」
児童「あれ?響かない。」
大太鼓「どおおおお~~~ん、どんどん、どおおおお~~~ん・・・」
児童「あっ、分かった!手で音を止めてるから響かないんだ。」
この後、大太鼓の演奏の仕方、音の止め方、バチの選び方などを学習します。
児童はなぜか「大太鼓は大きい音を出すものだ。」と潜在的に思っています。
大太鼓を演奏するときは、思いっきり力を込めて打つ児童がほとんどです。
大太鼓が、最初から最後まで大音響でどんどん鳴っている合奏は、喧騒
のようですね。
そんな演奏にならないよう、児童には「大太鼓は大きな音をガンガン
鳴らす楽器ではない」ことを教えないと・・・
合奏で大太鼓を全員に経験させるときは、大太鼓の演奏が、小気味良い感じで、
リズムに乗って楽しくなるような選曲にします。
ビートの効いた曲やラテン音楽などのとき、大太鼓の残響を消して、音量が小
さくても、音一粒がはっきり聞こえてくるようにするため、初めから、大太鼓に
布をかけています。
大太鼓の鼓面が全部、隠れるようにすることもあれば、鼓面に布が触れている
くらいに少しかけることもあります。
どのくらいのドゥッ!が、曲の雰囲気に合っているかを考えて決めます。
布は、薄くて小さなバンダナから、少し厚くて大きなテーブルクロス(正方形)
まで、いろいろ掛けてみました。
布が落ちてこないように、クリップなどで大太鼓本体にとめました。演奏する
時、振動でかなり布は動くので、何か所かとめます。
ドラムのバスドラムスルド
作者プロフィール
小学校の音楽を教えてきました。
音楽の喜びあふれる授業を目指し、
日々精進中。
ただいま
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