走れ、シベリア鉄道

雪原 イラスト に対する画像結果

先生「『走れ、シベリア鉄道』をリコーダーで吹きます。最初のAの部分を聞いて覚えよう。」


   ピアノで伴奏(力強い感じ)を弾きながら、メロディーを階名で歌う。


先生「もう一回、聞こう。」


   ピアノの伴奏の音を小さくして階名で歌う。


先生「では、1分間、練習しよう。」


児童 リコーダーの準備をして練習をそれぞれ始める。


先生 ピアノで前奏を弾き始める。


児童 Aの部分を演奏する。

 

先生「先生の指を見てね。

 

  (手にリコーダーを持つ。)♪ラーソファソーファミファーラファファミ。」


   歌いながら、指を動かす。


  「音の高さが、ひとつひとつ動いていたのに、ラファのところで二つ音が動いたね。」


児童「あー、そうだー。」


先生「ラファだけ練習してみよう。」


児童 各自、練習する。


先生「最後のファミレー(リコーダーを持って指を動かす)は、

 

   低い音になるね。低い音を出すコツは?」


児童「そっと吹く。」「息の強さに気をつける。」


先生「そうだね、強い息を吹き込むと割れてしまうね。


   最後のレの薬指は穴を二つ、いっぺんに塞がなきゃいけないね。」


児童「ん?」「あっ、二つだ!」


先生「パッと二つの穴を塞いでみよう。」


児童 練習する。

 

   ピアノの伴奏に合わせてAの部分を演奏する。

 

 

 

 帰りには、音の飛びがある♪ラファまたは、♪ファミレを吹いて評価する。

 


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次の時間・・・


黒板にABCを貼っておく。


先生「今日は、『走れ、シベリア鉄道』のAを吹いたら、楽譜を見ながら、後のBCは聞いていてね。」


児童 Aの部分を吹き、BCは聞く。Cを聞いて、Aと同じメロディーが出てきたことに気付く。


先生「Cを聞いて気が付いた?」


児童「Aと同じメロディーが出てきた。」


先生「そうだね。では、今日はAとCを吹いてね。Bはピアノを聞こう。」

 

   黒板に貼ってあったA「ふく」、B「聞く」、C「ふく」と書く。


児童 AとCを演奏する。

つたつたのリズム

たんたんのリズム

先生「Cの部分にリズム伴奏をつけよう。

 

   小太鼓で『つたつた』を7回、『たんたん』を1回。


   こんなふうに、

 

   枠打ち、皮打ち、枠打ち、皮打ちを繰り返して、

 

   最後は両手で『たんたん』。」


   小太鼓の音を鳴らしながら、説明する。

 

先生「はい、みなさん、左指、右指で机を軽くたたきます。

 

   左右左右・・・・簡単に『ひみひみ』っていうよ。

 

   構えてーそーれー!

 

  『ひみひみ、ひみひみ、ひみひみ、ひみひみ、ひみひみ、ひみひみ、ひみひみ、たんたん』」


児童 左指、右指を動かす。


たんパクたんパクのリズム


たんパクたんたんのリズム

 小太鼓と同じように、大太鼓のリズムを手拍子でとる。


 「たんパクパクたん」を3回、「たんパクたんたん」を1回。

 

 小太鼓と大太鼓をリズム伴奏にして、Cの部分だけリコーダーを演奏する。


児童の分担は、

①希望者のジャンケン、

 

②二つの楽器が全員に回るようローテーション、

 

③どちらか一つを経験など、その時間のねらいと時間配分を考えて行う。

 

「走れ、シベリア鉄道」平島 勉作曲

 


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先生「みなさんは、四分音符、八分音符、四分休符のリズムを正しく手拍子出来るようになってきました。

 

   今日は、回数を数えてリズムを手拍子できるように・・・やってみよう。」


先生「初めは、音楽を聞いてね。

 

   先生が、『出るよー、そーれっ!』って言ったら手拍子しよう!数えてね。」

児童 音楽を聞く。(Mad Moses 「The Theme From Mission Impossible」)


先生「♪・・・出るよー、そーれっ!」何回か繰り返す。

 

先生「このリズムが出来ると、『走れ、シベリア鉄道』Cの部分の鉄琴と木琴が出来ます。

 

   これを見よう!」

先生「左手、右手で♪ラ、ラ。

 

   左手、右手で♪ソ、ソ。

 

   左手、右手で♪ファ、ファ。

  

   右手でファミレ。」


   左手と右手を動かしながら階名を歌う。


先生「○くん、○さん、鉄琴を持ってくれる?鉄琴でやってみるよ。」


   共鳴管のないグロッケンと呼ばれる鉄琴を児童に持ってもらい、

   左手と右手の動きが見えるように演奏する。


先生「では、みんなはエア鉄琴で手を動かしてみよう。

 

   ♪ララ12ソソ12ファファ12ファミレ12」


児童 先生の歌うメロディーに合わせて手を動かす。

 

先生「では、全員に鉄琴と木琴に挑戦してもらいます。

 

  7人ずつ呼びます。次に挑戦する人たちは、窓際に並んでる椅子に座って待ってください。

 

  それ以外の人はリコーダーを演奏します。Cの部分だけだよ。」  

 

  クラスを5つのグループに分け、順番を板書する。


先生「では、リコーダーと鉄琴、木琴を合わせよう!」

 

 

 

 この後、前回の小太鼓、大太鼓と今回の木琴、鉄琴を合わせると、楽しい合奏になります。
(Cの部分だけですが・・・)

 


 さらに、リコーダー(主旋律)だけではなく、アコーディオンを入れると、

音のバランスのいい合奏になります。少しずついろいろな楽器を入れると、

その繰り返しの中で主旋律をしっかり覚えられるので、すぐに、アコーディオンを

楽譜なしで弾くことができます。

 


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先生「『走れ、シベリア鉄道』のAとCをリコーダーで吹きます。準備、練習しよう。」


児童 リコーダーを準備できた人から、練習を始める。


先生 ピアノの前奏を弾き始める。


児童 練習をやめて、伴奏を聞き、AとCを演奏する。Bはピアノが弾くメロディーを聞く。


先生「今まで、Bを何回か聞きました。吹けそうだなと思う人は、挑戦してみよう。


児童 ABCを続けて演奏するか、Bを聞くか決める。


先生 伴奏する。
児童 リコーダーを演奏する。


先生「ウワァ、すごいね。

 

   聞いて覚えて、Bを演奏できた人がいたね。

 

   今日は聞いていた人も、次、挑戦してみようね。」

 

先生「今日は、アコーディオンの演奏の仕方を覚えよう。」
児童「えーっ、アコーディオン??!」


先生「はい、これがアコーディオンです。」
児童「あっ、知ってる。音楽委員の人が弾いてる。」

先生「前に背負うか、背中に背負うか?」


児童 (笑)「まえー!」


先生「そうだね。みんな笑うけど、後ろに背負いそうになった人がいたよ。

 

   ランドセルと思っちゃったのかな・・・

 

   では、この鍵盤は、こちら?それともこちら? どちらに鍵盤がくるか分かる?」


児童「右手で弾くから、自分の右手の方に鍵盤。」


先生「その通り!

 

   はい、こうやって、鍵盤は右手の方に。

 

   蛇腹を止めているフックをはずします。

 

   下にも、上にも付いています。では、弾いてみますね。」

 

   ♪ラーソファソーファミファーミーファミレ


児童 拍手。


先生「今日、これを何人かに挑戦してもらいます。

 

   今、見て、気が付いたと思うけど、蛇腹を動かさないと音は鳴らないね。」

 

   蛇腹を動かさないで、鍵盤を押してみる。


先生「蛇腹がどんな動きをするか見ててね。」

 

   空気抜きボタンを押しながら、蛇腹の開閉をする。

 


児童「誰かが、寝ているみたい。」

 

  「うん、スウウスウウって空気の音がする。」


先生「そう、空気の動きで、楽器の中の薄い金属の板を鳴らして、音を出すんだよ。

 

   もう一回、よーく見てね。」


児童 蛇腹の動きを見る。


先生「蛇腹の動きを手でやってみて。」


児童 蛇腹の動きをまねて、手を動かす。

 

   閉じるときの手の返しもまねする。


先生「いい感じです!閉じるときの動きがとてもいい。

 

   ひゅっと返すんだね。

 

   では、今日みんなが弾く予定の

   ♪ラーソファソーファミファーミーファミレをもう一回弾きます。

 

   蛇腹の動き、よく見てね。」
児童 もう一度、弾く。


先生「こうやって(一音一音、蛇腹を動かしながら弾く)弾くんじゃなくて、

 

   音の大きな流れを感じて弾くんだね。

 

   今、弾き終わったんだけど、蛇腹が、ほら、閉じられない・・・」


児童「空気がまだ入っているんだ。」


先生「そうなの、まだ、この中に空気が入っているんだ。

 

   風船に空気を入れて口を閉じたときと同じ。

 

   じゃあ、どうやって蛇腹を閉じたらいいか・・・」

 

(掲載の写真は、「音楽の教科書」山と渓谷社より)

 

 

先生「このボタンを使います。見えるかな。

 

   この黒いボタンを押すと、ほら、閉じられる!


   左手は、このベルトを持つんじゃなくて、こうやって手をすべらせて入れます。

 

   この山になっているところまで手を伸ばして指をひっかけると動かしやすいよ。」

 


 この後、今日学んだアコーディオンの他に、今回までに学習した大太鼓、小太鼓、鉄琴、木琴も加えて、

Cの部分だけ合奏します。

 

 どの楽器も経験してほしいので、グループや座席の列で楽器を指定して、

楽器をローテーションさせながら、合奏します。

 

 短いCの部分でこの合奏の核になる部分をいろんな楽器を

全員で取り組み、その後、ABC全体を楽器分担を固定させてやるか、

授業の度に楽器の希望を聞いて合奏するか、迷うところです。

 

 学習時間と学級の実態、発表の有無などで決定します。