もみじ

先生「この葉っぱ、今日、校庭で拾ってきたんだよ。黄色、オレンジ、赤、いろんな色が混ざっているね。」
児童「あー、きれい!」「校庭?」「ほら、鉄棒のところの桜だよ、きっと。」
先生「そう、桜の葉っぱだよ。 

 

   教科書に、きれいな葉っぱの歌があるよ。開いてみよう。」
児童 どこに載っているか、教科書を探し始める。一人が見つけると、次々、もみじのページを

   探し当てるようになる。
先生「何ページにあった?」
児童「○○ページです。」

先生「今日は、『もみじ』を歌います。
『紅葉』とも書きます。木の葉が色づくことだね。(黒板に書く)
もみじには、カエデの木という意味もあります。
まず、一回、全部かけます。聞いて覚えよう。」
児童 教科書を見ながら1・2番を聞く。

先生「夕日の日は、どういう意味?」
児童「太陽。」
先生「そう、太陽だね。夕方、日が沈むときの明るい光に照らされて、

   美しく輝くもみじの様子を歌っています。


   色の濃い、薄いは分かるかな?この葉っぱ見て。

 

  (先程の桜の葉を見せる。)

 

   この一枚の葉っぱに、いろんな濃さの黄色があるね。一枚でもこんなに濃さが違う・・・

   桜の木、一本だったら・・・山の木々だったら・・・」
児童「ホントにいろいろ・・・」


先生「松の緑に、カエデやツタの紅葉した色が引き立って美しいと歌っているね。松ってどんな木?」
児童「ツンツンした葉っぱ。」「いつも緑。」「日本の庭に植わっている。」
先生「そうだね。松を体でやってみて。」
児童「???」何人か、手を動かし始める。
先生「△さん、いいねー。手の向き、松の感じが出てる。」
児童 △さんの様子をみながら、自分も松の木になる。
先生 満足して、(*^_^*)。「上手です!」

先生「山のふもとって、どこ?」 手で山を作る。
児童「下のところ。」
先生「うん、山の下の方、なだらかに広がったところだね。ちなみに、山の上は?」
児童「頂上。」「てっぺん。」
先生「そうだね、いただきとも言うね。じゃあ、真中は?」
児童「?」
先生 手の動きと体の部分を合わせる。「中腹って言います。」

  前田真三写真集から数枚、色鮮やかな紅葉の様子を見せる。

  (または、カレンダーの秋の紅葉の写真を見せる。)
先生「一番を二回、かけます。歌えそうなところは、小さい声で歌っていこう。」
児童 小さな声で歌い始める。

児童 伴奏なしで、一番を歌う。
先生 歌を聞き取って、不安定な音取りのところを取り出して練習させる。

 

児童 黒板の歌詞カードを見て歌う。

先生 出だしの秋の「あ」、曲の山の松の「ま」の口の形を確かめる。


 次の時間の最初に、NHKの童謡特集で撮影された「もみじ」を児童に見せる。歌詞に合わせて、

 映像が流れる。

(とくに、二番の「波に揺られて離れて寄って」の部分が見事に映像化されている。)
 この映像を見た後、二番を歌う。

 「おるにしき」の「おる」を児童は「折る」と思っている。

「織る」だということを、鶴の恩返しの機織りで説明します。

 

「にしき」は、錦織の着物の写真を見せます。

(能や狂言など伝統舞踊の衣装に鮮やかで美しい錦織が使われています。)

 光、色の美しい世界を歌いあげるために、歌詞カードを色鮮やかにしてみました。


 効果は?


 とくにないかもしれません・・・


 いいことと言えば・・・歌詞カードを書いているとき、自分の心がうきうきしました。

きれいな色を見る、きれいな色をそばに置くのは、気分を明るくするものなんですね。


 自然が作る鮮やかな色、美しい色、もみじ。

色からもらうエネルギーや幸福感がこの歌に満ちるといいですね。