指揮を見る

指揮 イラスト に対する画像結果

先生「拍を感じて、ひとつ振りで指揮しよう。」


  『RISIN GSUN』のCDをかける。


先生「ひとつ振り、出来ました!


   今度は、四拍子で振ってみよう。黒板の絵を見ながら、まず、ゆっくり振ってみます。」


児童 黒板を見ながら、四拍子の指揮をする。


先生「オッケイ!では、曲に合わせて振ってみよう。」


児童 CDに合わせて、四拍子を振る。


先生「拍を感じながら、四拍子の指揮を振ることができました。


   リズムやメロディーを合わせるとき、

   指揮は『タンタンタタタン』とか『タタタンタタタン』と

   細かく手を動かすのではなく、拍子を1,2,3,4と

   振って大きな流れを手で表すんだね。」

(上の図は、「茶摘み」の拍、拍子、リズムです。これを『RISIN GSUN』に変えて説明しました。)

 


先生 ピアノをテンポを変えて弾く。

   児童に、テンポが変わっても拍を感じながら、拍子をふれるよう声掛けする。


先生「指揮を振る学習をしました。

 

   では、次に指揮を見る学習をします。


   先生の手から、ハンカチが離れているときだけ拍手しよう。

*ボディーパーカッション入門 山田俊之著(音楽之友社)から

 


先生「よーく見てね、いくよ!」

児童 フェイントにひっかかり、手拍子してしまう児童がいる。

 

   教室に笑いがおこる。

 

   みんな真剣に先生の手元を見る。


先生「よーく、見られるようになったね。

 

   今度は、先生の手が交差したときに、一回だけ『パチン』と拍手しよう。」

ボール イラスト に対する画像結果

先生「これができたら、今度は、ボールでやってみるよ。

 

   先生の手にボールが入ったら、一回だけ拍手しよう。」


児童 先生が投げ上げるボールを見る。

 

   ボールの放物線を見て感じて、手に着いたところで手拍子する。


先生 高く放り投げたり、パッパッと小さく投げたりして、ボールの動きに変化をつける。


  「すばらしい!! みんなの拍手がぴったり合うね。

   この手にボールが着いたときにパチン!と。


   では、最後、先生が四拍子の指揮をします。1拍目で手拍子しよう。」


児童 先生が繰り返す四拍子の指揮を見ながら、1拍目で手拍子する。

 

先生「いいね、先生の手の動きをよく見ているね。次は3拍目。」

 

 

 

 

 体育館で、学年合奏をするとき、必ず指揮が必要です。指揮者は、先生でも児童でも・・・

その学年の児童の実態やその学校の伝統などで、どちらかになるのかもしれません。


 私の場合は、自分で指揮します。拍や拍子を知らせるだけではなく、児童の意欲を上げ、

曲想をつけるために自分で振ります。

 

 児童は「ちゃんと指揮を見なさい!!」と何回も言われても、何を見なければいけないのか、

指揮は何を表しているのか、合わせるとは何を合わせるのかを知らないと、

本当の意味での「指揮を見る」ことはできません。

 

 ただ、じっと指揮の動きを見るのが目的ではありません。

 

 今日の学習は、指揮の何を見るのか、指揮は何を表しているのか、合わせるとは何をあわせるのかが分かるように組み立ててみました。


 先生の胸の前で、指を使って「1,2,3,4」と表してみてください。

これでも、拍子を示すことができます。


 点と線で表す、いつも通りの指揮と比べると、曲の表情が出ません。

指揮の無駄に思える点と点を結ぶ動きが音楽を表すのに適している、

拍の動きがわかりやすいというのが分かります。

指揮 イラスト に対する画像結果