先生「卒業式で、5年6年合同で、『旅立ちの日に』を歌います。
去年、みんなはアルトパートを歌いましたが、
今年は 6年生になったので、ソプラノパートを歌います。」
児童「やったー!」「もう、ソプラノパート、歌える!」
先生「プリントを配ります。ピアノ伴奏に合わせて、歌ってみよう。」
児童 ソプラノパートを歌う。
先生「すばらしい!2番まで歌えたね。最後の部分は、また後で歌います。
ピアノ伴奏なしで、もう一回歌ってみよう。」
児童 プリントを見ながら歌う。
先生 足や手で、拍をカウントしながら、一緒に歌う。
子音の発音や伸ばす音の拍数、言葉の意味などを確認しながら歌う。
指導が必要なところは歌を止めて説明し、もう一度歌う。
児童 2番まで歌う。
先生「いいねー。では、1番、2番通して歌ってみよう。
立ちます!歌う姿勢。足、手、目。」
児童 黒板にはってある歌詞を見ながら、通して歌う。
先生「♪この広い大空に夢をたくしてー♪だけ歌ってみよう。
♪大空にー♪のところで、声も空も心も広がる感じで歌おう。」
児童 ♪この広い大空に夢をたくしてー♪歌う。
先生「まだ、広さがたりないなぁ。
ビルの間から見る空じゃなくて、原っぱとか校庭とかから見る広い空にしよう。
そのためにはイメージして、大きな空を・・・そして、自分の口の中も大きな空間を作って。
ゆで卵1個が入るぐらいの空間。
そう・・・顎を下げて。
そうそう、その感じで『大空』の『おお』を歌ってみよう。
児童 ♪この広い大空に夢をたくしてー♪歌う。
先生「すごーく、広くなった!いいね。次回は、『今、別れの時』の最後の部分を歌おうね。」
自転車をこぎながら見る空、洗濯ものを干すときに見る空、庭仕事の間に見上げる空、
毎日毎日、空を見ています。空を見るときは、たいてい気分がいいときです。
フッと見上げて「キレイ」「気持ちいい」と思いながら深呼吸したり、自分の思いを心の中で
つぶやいたりしています。ここで言う「空」は、私の中では全て「青空」です。
塞ぎこんだり、イライラしたり、堂々巡りの考えにはまったりしていいるときは、なぜか空を
見ていません。
空はどんどん変化しています。光も雲も太陽も風も、一秒も同じ形で留まっていません。
空は、過去ではなく、どんどん動いていく未来を表しているようです。それも、明るい未来。
卒業は今までの毎日への別れであり、新しい出会いへのスタートでもあります。この歌は、そこを見事に歌いあげています。
作者プロフィール
小学校の音楽を教えてきました。
音楽の喜びあふれる授業を目指し、
日々精進中。
ただいま
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