ファランドール


先生「教科書○○ページを開けて、曲を聞きます。」
児童 教科書を見ながら、最後までCDを聞く。


先生「曲の名前は?」
児童「ファランドール。」

先生「ファランドールって、どういう意味?」


児童「フランスのおどりの音楽。」教科書に 書いてあることを確認。

 

先生 踊っている挿絵を 確認する。


  「二つの旋律が出てきます。最初の旋律と違う旋律が 出てきたら、手を上げよう。」


児童 曲を最初から聞き、二つ目の旋律が 出てきたところで 手を上げる。


先生「そう! そこだね。」『馬のダンス』のところでCDを 止める。

先生「先生が二つの旋律を歌います。

       

         最初は 『王の行進』。みんなは、教科書の音符を指さしてね。」


   教科書の図形楽譜に書いてある絵音符を指し示す。

 

王の行進.jpg

 

先生「ランタンターラタッタタッタパー・・・・」

 

         ゆっくり、絵音符が書いてあるところまで歌う。

         歌いながら児童が、音と絵音符を結び付けて聞けているか確認しながら歌う。

先生「いいねぇー、指の動き。少し速く歌うから、付いてきてね。」

 

         テンポを上げて歌う。


   『馬のダンス』も同様に、図形楽譜の絵音符を活用して、旋律を覚える。

 

馬のダンス.jpg

 

先生「曲の最初の方で、『王の行進』が追いかけっこになっています。

 

        もう一度、聞く前に、みんなで手拍子追いかけっこと歌の追いかけっこをやってみよう。


   先生が四つ手拍子します。その後、また四つ手拍子します。

  

         でも、手拍子をする場所が変わります。どんどん、変わっていきます。

 

         みんなは、四つ遅れで手拍子してね。」


先生 右肩横で四つ手拍子→頭の上で四つ手拍子→左肩横で手拍子→胸の前で四つ手拍子・・・・・


児童    (四つ遅れで)右肩横で四つ手拍子→頭の上で四つ手拍子→左肩横で手拍子

 

      →胸の前で四つ手拍子・・・・


先生 手拍子は、手だけではなく、体のお腹やお尻、腿、顔などを打つと盛り上がります。

 

   (ただし軽く) 児童代表が先生役をするのも楽しい。

 

先生「追いかけっこで有名な歌があるね。」


児童「かえるの合唱!!」


先生「クラスを二つに分けるよ。」


児童 『かえるの合唱』を輪唱する。

 

先生「『ファランドール』の追いかけっこを聞いてみよう。」


児童 最初の33秒を聞く。

 

 一回目の授業ではここまで。

 

 


 二回目に、掛け合い。

 

 三回目に、重なりあい。

 

 四回目に、鑑賞ワークシートに書き込む。

 

 

 授業の最初、児童が音楽室に入ってくるとき、「ファランドール」全曲をかける。

 

席に着いた児童から、教科書を出し、前回の授業を思い出しながら聞くように指導する。

 

 その後の授業では、学習する内容に合ったところだけ取り出して聞く。

 

 何回も最初からかけて聞くのでは、児童は学習するポイントのところを集中して聞けないことがあるので・・・

 二回目の掛け合いの聞き取りでは、「今、流れている旋律の方を指さしなさい。」と

 

教科書の図形楽譜を指し示すように言う。

 

   教室の後ろから児童の手元を見て、聞き取れているか確認する。

掛け合いを聞き取れない児童がいたら、先生が旋律の札を出して教えるか、

 

もう一度、図形楽譜を見ながら、CDを聞かせたり、先生が歌ったりする。


 二回の『王の行進』と『馬のダンス』の掛け合いが終わると、二つの旋律の重なりあいになる。


掛け合いから、重なりあいになったことを瞬時に聞き取り、両方の旋律を指させる児童がいたら、

 

最高の褒め言葉をかけたいです!!!


 この最初のタイミングで旋律の重なりが分からなかった児童にも、もう一回、CDをかけて両方を指さす

 

チャンスを与えて、「分かった!!すごい!!」の気持ちを作ることを忘れずに・・・❤

 

 

三回目の二つの旋律の重なりあいでは、パートナーソングを楽しみます。


「メリーさんの羊」と「ロンドン橋」、「故郷の人」と「ユーモレスク」、「アマリリス」と「きらきら星」

 

などの組み合わせがあります。

 

 クラスを半分に分けて歌う方法とクラスを三つに分けて、一つのグループは重なりあいを聞くことにする

 

場合があります。

 

 

 

 四回目の授業では、何回か最初から最後まで(3分30秒くらい)かけます。


 ワークシートを使って、学習のまとめをします。


 自由記述のところでは、旋律の追いかけっこ、掛け合い、重なりあいの作曲の工夫や楽器演奏の変化

 

(弦楽器から管楽器など)にポイントを絞って書くように指導します。

 


 教育芸術社では、この「ファランドール」の反対のページに「パレードホッホー」という旋律の重なりを

 

感じとって歌う曲が載っています。


 この歌と「ファランドール」を合わせて学習する4年生は明るく生き生きしています。楽しい教材ですね❤

 

 

 

 ☆パッとその場所を出すために何分何秒から始まるか調べました。


(私のCDは1曲、3分30秒です。)
 ・王の行進 追いかけっこ 0:18~
 ・馬のダンス       0:34~
 ・掛け合い        1:36~王の行進
              1:48~馬のダンス
              1:56~王の行進
              2:07~馬のダンス
 ・重なりあい       2:32~