先生「みんなは、トンビという鳥を知ってる?」
児童「知らない。」
「ニュースで見たことがある。お弁当を取っていちゃう・・」
先生「教科書の写真を見よう。
口ばし、鋭いね。体の形は、タカの仲間という感じがするね。
カラスより一回り大きくて、羽を広げると150~160㎝になるんだよ。」
児童「すごい!」「大きいんだ。」
先生「この鳥、特徴が二つあります。
一つは、飛び方。高いところでは、ほとんど羽を動かさないで、
大きな円を描いて飛ぶんだよ。
(先生、鳥になって飛ぶマネをする。)
二つ目は、鳴き方。『ピ~ンヨロロロ』って鳴きます。
では、この歌をおぼえてね。CDをかけます。」
児童 歌を二回聞く。二回目は、歌えそうなところを小さな声で歌う。
先生「では、一段ずつ先生の後について歌ってみよう。」
(先生、児童、一段ずつ交互に歌う。)
*三段目、♪ピンヨローピンヨロー・・少し強く
♪ピンヨローピンヨロー・・少し弱く 歌う。
先生「三段目のトンビの鳴き声のところ、最初は強く、次は弱く歌ったのに気が付いた?」
児童「気が付いた!」
「マネをして、強く、弱く歌った。」
先生「何で、鳴き声の強さを変化させたと思う?」
児童「近くで鳴いてる時と遠くで鳴いてる時。」
「すぐ真上で鳴いてる時と、空高く上がって鳴いてる時。」
「二羽が会話している。」
先生「うん、いいね、どの考え方も。
三段目を歌う時、どこにトンビがいるか、どんな様子で鳴いているか、イメージしながら歌おう。」
児童 最初から、通して歌う。
先生「♪とーべとーべーと→んび のところだけ歌おう。音の階段を上るように。」
児童「♪とーべとーべーと→んび 」
先生「下から順番に上まで上れたね。
今度は、上に向かってエネルギーを感じて。
ぐんぐんぐんとエネルギーが『と』のところで湧き上がるように。」
児童「♪とーべとーべーと→んび 」歌う。
身近に見る機会のない鳥の歌を児童それぞれがイメージしながら歌うのは難しい。
先生が、トンビがいる景色、周りの様子、飛んでいる様子を見て思うことなどを話したり、
写真からイメージできることを話したりしてトンビが生きて動く鳥になるようにしたい。
(最近は、人の食べ物を横取りする困った鳥の印象が強いですが・・・)
上昇気流にのって輪を描きながら飛ぶトンビのように、メロディーラインができていると思う。
その勢いを使って、この曲の最高音『ド』をきれいに響かせてみたい。
作者プロフィール
小学校の音楽を教えてきました。
音楽の喜びあふれる授業を目指し、
日々精進中。
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