スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス

用意するもの  ・歌詞プリント  ・鍵盤ハーモニカ   ・合奏用楽譜

 

学習活動    ・曲を聴く。

        ・覚える。

        ・歌う。

        ・合奏する。

        ・映画を見る。

 

ウキウキポイント ♡

         ♡

         ♡


先生「この歌を歌うよ。」プリントを配りながら・・・



先生「曲名、言える?」
児童「ん~?」「長い!!」「スーパーカリ・・・」(笑)
先生「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」
児童「スーパー、カリフラ、ジリス、ティック、エクス、ピアリ、ドーシャス」
先生「言えたね。」


児童「難しい~」「何これ?」「どんな言葉?」


先生「一回、曲を聞いてみよう!」音楽をかける。


児童 プリントを見ながら聞く。
  「おもしろい!」「最後、すごく速い!」(笑)


先生「不思議な言葉なんだね。望みをかなえてくれる、言うだけで褒めてもらえる、

   痛みがなくなる・・
   もう一回、曲名を言ってみよう。」

 

   ゆっくり一言ずつ言う。児童と一緒に言いながら、少しずつ速く言う。
児童 曲名を言えるように練習する。
先生「上手に言えるようになったね。

 

   では、もう一回、音楽をかけます。歌えそうなところは、小さい声で歌ってみよう。」


児童 音楽を聞きながら小さい声で歌う。

 

先生「プリントの下の絵を見てね。一人で何種類もの楽器を演奏している人がいるね。」
児童「いる!大太鼓、シンバル、ラッパ・・・」
先生「上の方にには、傘をさして飛んでいる人がいるね。

   この二人が出てくる映画をこれから見ていきます。

   授業の最初に7,8分くらいずつ区切って最後まで見ます。お楽しみに❤」

 

 

 

次の授業***①


先生『メリーポピンズ』の最初の部分を流す。


児童 席に着きながらDVDを見る。乳母になりたい人たちが、強風に飛ばされていくところで(笑)


先生 メリーポピンズが雲の上からバンクス家にやってきて、乳母になるまでを児童に見せる。
  「お父さんが何度も暖炉に頭をぶつけていたね。どうしてかな?」

   など話の内容がわかっているかどうか確かめる。


  「今度の授業では、楽しく片付けをする場面を見よう。
   スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスって言えるようになったかな?」


児童 プリントを出し、曲名をすらすら言えるように練習を始める。
先生 歌のCDをかける。
児童 プリントを見ながら歌う。

 

 


次の授業***②


先生 『メリーポピンズ』の子ども部屋片付けの場面を見せる。


児童 席に着きながらDVDを見る。

 

   ごちゃごちゃの部屋が魔法のように片付いていくのをわくわくしながら見る。

   指を鳴らそうとする児童もいる。(指を鳴らすと魔法がかかる。)


先生 子ども部屋片付けからお散歩に出かけるまでを児童に見せる。  

 

  「楽しかったね。あんな感じで部屋が片付くといいねぇ~。」

児童 うなづく。


先生「この場面でメリーポピンズが歌っていた『お砂糖ひとさじで』は、今度、みんなで歌おうね。


   さあ!いくよー!スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」
児童 プリントを出しながら曲名を言う。


先生「おおぅ!もう、しっかり言える人がいる!!すごーい。
   みんなで一緒にどうぞ!」
児童 曲名をみんなで言った後、歌う。


先生「今日は、この歌の前半をドレミで歌うよ。」プリントを配る。

先生「最初から一緒に歌えるかな?」
児童「できる!」


先生「一緒にどうぞ!ソソソソラソソミ・・・」ゆっくり歌う。
児童 ドレミで歌う。


先生 児童の様子を見ながら、少しずつテンポを上げていく。
児童 繰り返しドレミで歌う。


先生「みんなは『ソ』だけ歌ってね。先生は、『ソ』以外を全部歌うよ。」
児童 階名唱の『ソ』だけ歌う。


先生「ワオゥ!一回でできちゃった。みんな集中力があるね。
   では、スペシャル!『ラ』だけ歌ってみよう。」
児童 『ラ』だけ歌う。


先生「ワオゥ!ラもできちゃった。
   この歌が映画の中で出てきます。次回は、その場面をみんなで見よう。」

 

 


次の授業***③


先生 『メリーポピンズ』のアニメーションの中に四人の人が入っていく場面を見せる。


児童 席に着きながら、DVDを見る。

 

   人間が絵の中にポンッと入っていくのを見て歓声を上げる。


   動物たちの動きに夢中。メリーゴーランドが本当の馬のように走り出すとまた、歓声を上げる。


   スーパーカリ・・の歌を聞く。

  (残念ながら、映画で歌われた歌詞は授業で歌っている歌詞と少し異なる。)


先生「出てきたね、あの歌が!歌詞はプリントの方で歌うよ。」
児童 プリントを出してCDに合わせて歌う。


先生「ドレミでも歌おう。

   今日は、いろいろな楽器を使って合奏をするための楽譜を配ります。

   これを見てドレミで歌います。」画用紙に印刷された楽譜を配る。

 

先生「今日は、鍵盤ハーモニカのところを歌うよ。」
児童 楽譜を見ながらドレミで歌う。


先生「あと、三回で覚えよう。覚えたら、鍵盤ハーモニカでふきます。」
児童 三回で覚える、覚えてきたら楽譜を見ないで歌う。


   四段目のソのシャープの鍵盤の場所や指の動きを先生から教えてもらう。
   鍵盤ハーモニカの練習をする。

 

 


 9回に分けて「メリーポピンズ」の映画を授業の最初に見ながら、歌から合奏に学習を進めていく。
 (④眠りへ⑤ジョーク⑥銀行へ⑦煙突から⑧退職⑨お別れ)
 
 楽器は、

 

 鍵盤ハーモニカ→木琴→リコーダー→鉄琴→キーボード

 

 の順に音取りをしていきます。


また、打楽器は、

 

 ドラム→コンガ・ボンゴ→大太鼓→タンバリン

 

 の順です。

 

3年生で学習するときは、この短いバージョン(歌の前半部分)を使います。

 

4年生で学習したときは、もう少し長いバージョンです。

映画の中に出てくる他の歌、「チムチムチェリー」「お砂糖ひとさじで」も合わせて、歌います。


この3曲を教材として扱いましたが、ウォルトディズニーは「2ペンスを鳩に」が

お気に入りだったそうです。美しい旋律と圧倒的なオーケストラの演奏で歌いあげる「2ペンスを鳩に」。

この映画の陽気で楽しい雰囲気と異なるしっとりと切々と歌い上げる曲です。
 
 映画に出てくる歌はどれも、素敵な曲です。



バートがバンクスさんに歌う♪
「砂糖ひとさじである それだけで パンと水を ティーとケーキに
 苦労が忘れられる
 子どもの涙 ふいてやる暇がない
 子どもがほほ笑んでも 暇がなさすぎる
 いつもバリバリ働く
 幼い時は過ぎて いつか大きくなると去ってゆく
 その前に 与えなさい」


 私の娘の幼い「いらっしゃいませー!」「○○ありますよー!」「いらっしゃいませー!」の声が

忘れられません。

 この声を無視して、私は「忙しい、忙しい、これやって、あれやって、あれもやらないと!!」と

心の声に急かされて、夕食の準備をしていました。
 なんであの時、「○○ください。」って言えなかったんだろう・・・
 きれいに並べたお店の品物を見て、「おいしそうですねぇ。」って言わなかったんだろう・・・
 あの日の、あの時刻の、幼い娘の声を思い出すと胸が締め付けられます。

 子どものことより、生活や仕事を優先したことの象徴のように、今も、この声が心の中に響きます。
もう二十年も前のことなのに・・・

 バンクスさんの家では、その象徴が「凧」です。最後に、お父さんは破れて壊れた凧を直して、子どもたちと一緒に凧上げします。よかった、本当に❤