先生「小太鼓の音を聞いてみてね。」
小太鼓「トントントトントト・・・・」
児童「ん???」「えっ、こんな音だっけ?」
先生「みんなが知ってる小太鼓の音って、この音じゃない?」
児童「そう、違う・・」「なんていうか、もっと勢いのあるような・・・」
「和太鼓みたいな音じゃなくて・・・」
先生「じゃあ、こんな音?」
小太鼓「ジャッジャッジャカジャ・・・・」
児童「そうそう、その音!」
先生、小太鼓を抱えて、片手で太鼓を打つ。
小太鼓「トントン、ジャッジャッ、トントン、ジャッジャッ・・・」
児童「う~ん、何で? 何で音が変わるの?」
先生「よく見ててね。」
小太鼓「トントン、ジャッジャッ、トントン、ジャッジャッ・・・」
児童「分かった!!先生の手が、動いてる!」「そこのところを触ってる!」
レバーを指さす。
先生「そう、よく見てたね。
先生は、何を変えているんだと思う?」
児童「小太鼓の裏側に、何かついてるんだよ。それを動かしてる。」
先生、小太鼓の裏を見せる。
児童「やっぱり、何か付いてる!!」
先生、レバーを操作して、響線(スナッピー)を張ったり、緩めたりする。
小太鼓「トントン、ジャッジャッ、トントン、ジャッジャッ・・・」
児童「ああー、そうかー、響線を張ってるとジャッの音なんだー。」
先生「小太鼓は、この二つの音、両方とも使うんだよ。
他の場所を打ったり、バチを変えるとまた違う音になるよ。」
この後、小太鼓の奏法や楽器の扱い方、響線の張り方、緩め方を確認する。
また、後日、小太鼓をミュートする方法も教える。
小太鼓はミュートすると、他の楽器との音量・音質のバランスがとりやすい。
ミュートの仕方は、①小太鼓用に市販されている、透明プラスティックでできた輪になった
ミュートを使う。
②バンダナくらいの大きさの布を鼓面にかぶせる。
③フエルトや小さなタオルハンカチを鼓面に置く。
などがあります。
①以外は、演奏しているうちに、布が動いてしまうのでクリップやマスキングテープなどで
固定した方が、子どもが安心して演奏できます。
☆響線は、人が話す声にも反応して振動する。
先生の顔を響線に近付け、話をすると、振動が始まる。児童の耳も目も小太鼓に集中しますよ。
作者プロフィール
小学校の音楽を教えてきました。
音楽の喜びあふれる授業を目指し、
日々精進中。
ただいま
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